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「鏡心」3D完全版の試写をご覧になった方々からのメッセージです
 

本当に石井監督には毎回驚かされる。素晴らしいです!

永瀬 正敏(俳優)

「鏡心」を観ました。
すごく好きなところとすごく苦手なところが混在していましたが、
いちばんすばらしいと思ったことは、
「よくあちらの世界を、あの場所にいるときの独特な気持ちを
映像にしたなあ」ということです。
あの独特な美しさと泥の感じ、そして光や水の感じ、
少しさびしいような感じは、まさにあのままだと感じるのです。
あちらの世界の光を映像にしたというだけで、
もうこの映画の試みは成功していると思います。
あのような世界と気持ちをそのまま映像にしたいということは
この世の映画監督すべてが夢見ることではないでしょうか?
それは完璧にうまくいっています。
あの場面は奇跡だと思います。観るほうは奇跡ですむのですが、
撮るほうがどれだけの技術と精神性をもって取り組んだのかを思うと、
頭が下がるような思いです。
きれいなものを観せて下さり、ありがとうございました。
きれいな夢を見たような後味がのこっています。

よしもとばなな(作家)

タイトルに倣って言えば、この映画には鏡の向こう側とこちら側があるのではない。
妄想と現実があるのでもないし、内と外があるのでもない。
もはやどちらが鏡の向こうでこちらなのか妄想か現実か内か外かよくわからない場所に
私たちはいる。
その波打ち際の海と陸の曖昧な境界の中で生きることがどういうことなのかを、
石井聰亙はこの映画で示していると思う。
渋谷の雑踏の中で聞こえる波の音、バリの浜辺の波の音の中に聞こえる雑踏の音。
その分かちがたい重なり合いが作り出す空間を、「3Dバーチャル・サウンド」と
呼んでいるのだろう。
もちろんそれは「バーチャル」でもあり「リアル」でもあるわけだから、
この映画を見て劇場を後に町に出ると当然そこにはバリの海辺や草原が広がっているはずなのだ。
だがもちろん、それが心地よいものなのかどうか誰にも分からないのだが。

樋口 泰人(映画評論家)

周りの風景に対して、ふと、「何か全部ウソっぽく」感じてくるような
目の前の現実に対する説明しがたい違和感、そこまでいかなくても、
非現実的なニュアンスを伴う居心地の悪さ…。誰でもが身に覚えのありそうな
日常の中にぽっかり空いたそんな疎外感覚を、また思い出しました。
自然風景と都市風景の対比が、
文字通り互いに背中合わせになっている別世界の表現として、
超現実的なビジュアル演出とガムランのサウンドが静寂で不思議な映像体験を
もたらしてくれました。

渡辺 憲一(マグネットカフェ 編集)


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